
こんにちは。神奈川・横浜の海水水槽専門レンタル・メンテナンスのマリブのウブカタです。
ヒトデは食べられるの?
【結論】食べられるけど、食べるには適しません!
それでは、何故適さないのかをご案内します。
目次
ヒトデは食べられるの?
相当、マニアックで食べる人はほぼいない!食用に適さない
ヒトデの生殖巣を古くは淡路島でマヒトデを、パラオ諸島でカスリモミジガイを食べていたとの報告があります。
最近では、北海道でマヒトデを焼いて、九州・天草でマヒトデやモミジガイを茹でて生殖巣を食用にしているという報告もあります。
しかし、ごく少量の生殖巣を嗜好的(しこうてき)に食べる程度だそうです。
ちなみに、東京湾で異常発生したマヒトデを「塩辛」にして食べるよう試みたが、失敗しています。
どんな味がする?
渋くて食べられるものではないという声が続出しています。
これは体内のヒトデサポニンが原因です。
このヒトデサポニンには、ウサギの血球を溶血(ようけつ)させ猫に嘔吐させる作用があることが確かめられています。
特に卵巣には多く含まれるので食べると危険です。
つまり、食用には適さないのです。
猫が吐くくらいならヒトも相当きついでしょう。
飼料・肥料でも適さない
ヒトデは肥料や飼料に使われたことがあります。
化学肥料が普及する前には日本各地の漁村で人手ヒトデが有機肥料として用いられていたようです。
東京湾でマヒトデが異常発生した際に駆除したヒトデを肥料として利用することが試みられ、北海道沿岸では養殖ホタテガイを食害するマヒトデやニッポンヒトデなどを駆除して牧場に埋めて、牧草の肥料にしたことがあります。
いずれの場合にもヒトデ類は窒素含有量(ちっそがんゆうりょう)が少ないうえ、ヒトデの体内に含まれる”ヒトデサポニン”が土壌細菌の生育を抑え、作物の生長を妨げる作用があることから実際にはあまり効果はなかったようです。
養鶏用の飼料としても雛(ひな)の成長が阻害されるなど効果はなく普及しませんでした。
食べてはいけないヒトデ
イトマキヒトデ
どんなヒトデも体内にサポニンという毒成分を蓄えています。
何故なら、外敵に襲われないためです。
しかし、イトマキヒトデの場合このサポニンが多いので、舌に痺れるような作用を起こしてしまいますので注意が必要です。
モミジガイ
モミジガイはフグ毒のテトロドトキシンを含んでいる場合があるので絶対に食べてはいけません。
食べられるヒトデ
キヒトデ
キヒトデが美味しいといわれています。
黄色のフォルムの中型のヒトデです。
熊本県上天草市や天草市では、まるごと塩ゆで、網焼き、佃煮にして、加熱した卵巣だけを食べます。
ウニの卵巣に似た旨味があります。
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まとめ
つまり!食べる材料としてヒトデは適しません。
ヒトデは鑑賞用では抜群の効果を発揮しますが。
ちょっと食べてみたい気もするが・・・(笑)
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