こんにちは。神奈川・横浜の海水水槽専門レンタル・メンテナンスのマリブのウブカタです。
比重が上がる・・・
こんなお悩みありませんか?
どう対処したらいいのだろう・・・
【結論】足し水で解決します!足し水のやり方を写真付きで解説します!
比重が自然に上がるときは蒸発をしている時です。
特に冬場は蒸発しやすいですし、フタをしていない場合は季節関係なくすぐに蒸発をして海水が減り、比重が上がっていきます。
それでは、比重が上がる理由や対策方法や足し水のやり方など完全解説でご案内します!
それではどうぞ!
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目次
比重 基本情報
比重とはなにか?
比重(ひじゅう)とは、ある物質の密度(単位体積当たり質量)と、基準となる標準物質の密度との比。
通常、固体及び液体については水、気体については、同温度、同圧力での空気を基準とする。
つまり、比重とは海水に溶け込んでいる成分量を指すということです。
塩分濃度とはなにか?
よく比重とごっちゃになってしまうのが、塩分濃度。
塩分濃度とは海水にどのくらい塩が溶け込んでいるかという値です。
天然海水の塩分濃度は、約30~35‰(パーミル)と言われています。
水槽飼育上、1ℓに対し30~35gの塩を溶かせば、自然と同じ塩分濃度になるという理屈です。
塩分濃度測定は大事ですが、比重を重視した測定のほうがわかりやすくおすすめです。
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海水水槽の比重の下げ方
カルキ抜きした真水を入れる(足し水)
これが一番簡単でわかりやすいです。
いわゆる足し水です。
海水をやり始めた右も左もわからない僕ちゃんの時は、「こぶしで人工海水を一握りして真水に溶かして水足しするんだ!」と、癖のあるアクアショップの親父店主に教えられました。
その時は従ってやってましたが、ある時、この行動はなんだ?と悩んだものです。
今では全くその行動をしていません。
理由は、比重を下げたいのに人工海水を入れる意味がわからないからです。
確か、「人工海水のミネラルの補給が同時にできるんだ!」みたいなことを親父店主はおっしゃってましたが、ますます意味がわかりません。
ミネラルの補給をするなら100%効果が出るのは水換えです。
だったら水換えをしてその時に比重を下げれば済む話じゃんと。
目的は足し水で比重を下げたいです。
いろいろな意見がありますが、カルキ抜きした真水を入れて不調になったことは一度だってありません。
これが現場の意見です。
※RO水を入れる場合は、カルキ抜きはしなくて大丈夫です。
※真水(水道水)を入れるとコケが増えると世間一般で言われますが、それはRO水(純水)を使用している水槽では出やすいというだけの話です。
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比重を下げない対策をしておこう
シンプルに蓋をピッタリすること
たったこれだけで蒸発対策にかなり効果があります。
既製品のフタだとカスタマイズができません。
おすすめは塩ビ板です。
※アクリル板は曲がるのでご注意ください。
こんな風にアクリル板は曲がります。
水槽の蒸発はデメリットしかありません。詳しくは、海水魚水槽にフタは必須!フタの教科書!蒸発防止や飛び出し防止に効果的!をご覧ください。
海水水槽で適性の比重値
海水魚飼育の比重は1.018~1.023がベスト
マリブの長い経験上、結論はこうです。
海水魚飼育なら1.018~1.023の間ならOK。
サンゴ(イソギンチャク)飼育なら1.023~1.025でOK。
ハッキリ言ってこの範囲内なら全く問題ありません。
月に1度、事務所近くの江の島に水質測定に行ってます。
大体、1.022~1.023で一年中安定しています。
さすが海!このようなモデルを見ても問題ないことがわかると思います。
サンゴ水槽は要注意!1.023を下回るとポリプが開かなくなりがち
サンゴに関しては、1.023を下回ると調子を崩すことが多いです。
これは、自然の海では淡水域にサンゴは生息してませんから、純水に弱いからです。
サンゴ(イソギンチャク)飼育なら1.023~1.025で問題ありません。
海水魚だと感覚でできる部分もありますが、サンゴやイソギンチャクなどの無脊椎動物はしっかり計測しないと痛い目をみます。
比重が上がる理由
蒸発により比重は上がる
水を含めすべての物質は目には見えない小さな粒子からできています。
個体・・・粒子がほとんど動いていない状態
液体・・・粒子が少し動きまわっている状態
気体・・・粒子が自由に飛び回っている状態
液体の時の水の粒子は気体の時ほどではないですがある程度自由に動き回っています。
中には動き回っているうちに勢い余って空気中へ飛び出してしまう粒子もいます。
これが蒸発です。
特に冬場に蒸発は激しくなります。
蒸発するのは真水のみで海水中に含まれているミネラル分はそのまま残ります。
そうなると比重は高くなります。
つまり、元々の水槽の比重から変化が起こるのです。
この変化こそが生体のストレスを高め、病気誘発や短命になるという事態を招きます。
海水水槽の比重は常に一定ではありませんが、蒸発の激しい季節では対策をしていない場合は顕著に比重が上がります。
※部屋の環境・水温で一概には言えませんが、1.030近くなるなら比重は下げたほうがよいと個人的には思います。
ちなみに1.030を上回るくらいに比重が上がることは蒸発した際、普通にどの水槽でもあり得ます。
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使う比重計にも注意しよう
比重計はとても大切なパートナーです。
大きく分ければデジタル比重計とアナログ比重計の2つです。
それぞれの特徴を下記でご案内します。
デジタル比重計
価格は高いが、高精度で比重を計測することができる
デジタル比重計の使い方
(RedSea) シーウォーターリフレクトメーターの使い方です!(どのデジタル比重計も構造は同じなのでご安心を)
指にチョンと海水を付けます。
乗せます。
閉めて終了です。
覗いてください。
このように見えます。1.021くらいですね。
アナログ比重計
価格は安いが、比重値が正確に計測できてないことがある
アナログ比重計の使い方
(テトラ) ハイドロメーター(どのアナログ比重計も構造は同じなのでご安心を)
飼育水にそのまま入れます。
ヨイショっと。
これで終了です。
1.016くらいですね。
デジタル比重計もアナログ比重計も秒で計測できます。
【実演】足し水のやり方を写真付きで解説
とってもシンプルで誰でもできますので是非、ご活用ください。
用意するモノ
比重計(今回は絵面がわかりやすいアナログを使用します)
比重計は、プロが選ぶおすすめ比重計9選!アナログ&デジタル&ガラス完全網羅!をどうぞご覧ください。
バケツ
バケツは、【超便利】アクアリウムでおすすめのバケツBEST5をどうぞご覧ください。
カルキ抜き
カルキ抜きは、【プロ厳選】水槽おすすめカルキ抜き23選!全魚対応!やり方など完全網羅!をどうぞご覧ください。
水温計
水温計は、【プロ厳選】おすすめ水槽水温計10選!種類・選び方・設置方法まで完全解説!をどうぞご覧ください。
水足し手順解説
①比重を確認
②水道水をバケツに入れる
③水槽の水温と合わせる
④カルキ抜きを入れる
④速やかに水足しする
⑤終了。12時間後、または翌日に比重を確認する
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まとめ
比重が上がる理由や足し水のやり方などいかがでしたか?
足し水自体は非常にシンプルで誰でもできます。
特に冬場はフタをしていても蒸発はします。
ただ、フタをピッタリとするだけで蒸発する量はとても減ります。
是非、この記事を参考にワクワクするマリンアクアリウムを楽しんでいきましょう!
おすすめの比重計は、プロが選ぶおすすめ比重計9選!アナログ&デジタル&ガラス完全網羅!をどうぞご覧ください。
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