記事公開日:2019.7.29最終更新日:2020.9.8

海水のPHと酸性化

 

こんにちは。神奈川・横浜の海水水槽専門レンタル・メンテナンスのマリブのウブカタです。

 

海水のPHと酸性化!

 

海は弱アルカリ性です。(水槽もです)

 

ウブカタ
それが、酸性化になるとさまざまな脅威が待っています・・・

海水のPHと酸性化

純水は中性で、PH(ペーハー)は7.0です。

 

海水は弱アルカリ性でPH8.1です。

 

最近地球温暖化が問題になっています。

 

その温暖化の原因として最も重要なものが二酸化炭素です。

 

人類の様々な経済活動により、二酸化炭素をはじめとする温暖化物質が大気中に放出され、温室効果により大気の温度を下げるというのが地球温暖化です。

 

しかし、経済活動により生み出された二酸化炭素は、その全てが大気にそのまま残留しているわけではありません。

 

1990年代には炭素換算量で1年間あたり64億トンの二酸化炭素が大気に放出されたと推定されていますが、そのうち約3分の1の22億トンは海洋が吸収したと見積もられています。

 

つまり、海水は二酸化炭素もよく溶かします。

 

海水に二酸化炭素が溶けると次の化学反応が起きます。

 

このように二酸化炭素が海水に溶けると水素イオンの濃度が上がるため、海水のPHが下がります。

 

この二酸化炭素が海に吸収されることにより海水のPHが下がることを「海洋酸性化」といいます。

 

この海洋酸性化により海の生態系が大きく変わることが心配されています。

 

例えば貝殻やサンゴなどは炭酸カルシウムで殻や骨格を作りますが、その炭酸カルシウムは炭酸イオンと海水中のカルシウムイオンにより作られます。

 

ところが海洋酸性化が起こると炭酸イオンが増えた酸により中和されるため、貝やサンゴは殻や骨格を作りにくくなります。

 

さらには海にすむあらゆる生物においても、体内の水のPHのバランスが狂うため、繁殖力が免疫力が低下することが指摘されています。

 

水槽内でも全く同じことが言えますね。

 

25000万年前にあった巨大噴火で大気中の二酸化炭素が倍増したときは、海の生物の90%が死滅したという報告もあります。

 

この海洋酸性化により海の生態系が大きく変わることが心配されています。例え

 

現在の二酸化炭素の増加ペースでは、2050年には水素イオン濃度が1.5倍になり、表面海水のPHは7.9位になると予想されています。

 

コレ・・・サンゴ飼育してる方はこの重大さに気付きますよね・・・

 

二酸化炭素の増加による地球温暖化の脅威が叫ばれていますが、大気における気温上昇だけではなくこんな形の脅威もあるのです。

 

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まとめ

二酸化炭素の上昇は地球を痛めてること。

 

ウブカタ
えさせられますね・・・マリブは真剣に考えています。

 

 

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