
こんにちは。神奈川・横浜の海水水槽専門レンタル・メンテナンスのマリブのウブカタです。
カジキマグロという魚は存在しない!
マスコミ報道が有力説!カジキマグロという魚は存在しない
1954年3月1日、南太平洋のビキニ環礁(かんしょう)でアメリカの水爆実験が行われました。
その時、ビキニ環礁の東方130キロの海上で、マグロ延縄漁船(はえなわぎょせん)、第五福竜丸(静岡県)が放射能を含んだ灰を浴びました。
3月14日、福竜丸は静岡県焼津港に入港しました。
検査の結果、放射能を受けていることが判明し大騒ぎとなりました。
放射能による汚染は、福竜丸のみならず23名の乗組員も、また漁獲物のカジキ類やマグロ類まで及んでいました。
マスコミはこの様子を一斉に報道しました。
この時マスコミが用いた漁獲物であるカジキ類やマグロ類を両方融合させて『カジキマグロ』という魚名で報道したのだといわれています。
確信できるまでには至ってはいませんが、この説が有力です。
つまり、混乱したまま使用して今に至っているようです。
カジキマグロはカジキ類とマグロ類の合体造語なのですが、両方とも全然違う魚なのです!
(日本近海)カジキ類とマグロ類を分類学上に分けると・・・
カジキの仲間
【スズキ目メカジキ亜目マカジキ科】
バショウカジキ(バショウカジキ属)
フウライカジキ(マカジキ属)
マカジキ(マカジキ属)
クロカジキ(クロカジキ属)
シロカジキ(クロカジキ属)
【スズキ目メカジキ亜目メカジキ科】
メカジキ(メカジキ属)
マグロの仲間
【スズキ目サバ亜目サバ科】
キハダ(マグロ属)
コシナガ(マグロ属)
メバチ(マグロ属)
ビンナガ(マグロ属)
クロマグロ(マグロ属)
インドマグロ(マグロ属)
このように分けられます。
カジキ類の総称カジキとマグロ類の総称マグロとなり、トロの王様クロマグロは、マスコミ風な言い方だとカジキマグロになりますが、マグロ類(マグロの仲間)のクロマグロということになります。
混乱をもたらした理由は、この両種がマグロ延縄漁業の対象魚で、カジキ類だけとかマグロ類だけという漁獲はありえません。
必ず両種が漁獲されるのです。
したがって福竜丸もカジキ類とマグロ類を積載して入港したという訳になります。
まとめ
マスコミがカジキ類もマグロ類も合わせてカジキマグロと報道したのが有力候補!
毎日更新!新着情報


最新記事 by マリブ(海水水槽専門レンタル・メンテナンス) (全て見る)
- 【魚がまばたきをしない理由編】再アップ記事114 - 2021-01-22
- 【魚の死後硬直編】再アップ記事113 - 2021-01-21
- 【ホンソメワケベラの名前はホソソメワケベラになる予定だった編】再アップ記事112 - 2021-01-20