
こんにちは。神奈川・横浜の海水水槽専門レンタル・メンテナンスのマリブのウブカタです。
海草(かいそう)と海藻(かいそう)の違い!
【結論】
海草・・・海草とは海に生える種子植物。
海藻・・・海藻とは海に生える藻の総称。
同じ”かいそう”でも全然違います!
それでは、その「かいそう」の謎を詳しくご案内します!
海草
海草とは?
海草とは海に生える種子植物です。
海草は植物体の体型から見ると、陸生植物(りくせいしょくぶつ)と同じように葉・茎・根の3つの部分からなっています。
機能も葉で光合成、根から栄養分を吸収して育ちます。
繁殖面では花が咲、種子を実らせ、種子繁栄をする『顕花植物(けんかしょくぶつ)』なのです。
代表的な植物は種類が少ないことも特徴です。
代表的なのがアマモです。
photo by Greenpeace Polska
浅場に多く生息して、群生地(ぐんせいち)を『藻場(もば)』と呼びます。
餌料生物(じりょうせいぶつ)の宝庫であると同時に、外敵からの隠れ家として多くの魚が集まってきます。
また水質浄化の役割を果たす意味でも重要な植物です。
海草の活用
海草は、ジュゴンが食用としています。
しかし、人間が食用にすることはありません。
海草は世界でも60種類ほどしかないという報告もあります。
海草の繁殖
海草は花を咲かせて種子で繁殖しますが、陸上植物のような花は咲かず、種子は海流に運ばれ、発芽し生息地を広げます。
海藻
海藻とは?
海藻とは海に生える藻の総称です。
海藻は海産クロレラのような単細胞で海中を浮遊するものから、多細胞のコンブ・カジメ・ワカメ・ホンダワラといった陸上植物の体型が似ています。
多くの植物は葉・茎・根をもった植物体の体型をしているもののその区別は判別できません。
葉は光合成ができない代わりに海中から栄養吸収、根から栄養摂取しない代わりに体が潮などで流されないための固着機能だけしか持っていません。
また海藻は、海の深さによって生息する種類がはっきりしています。
海藻は緑藻・渇藻・紅藻の3つのグループに分類
●浅場に生息するものが緑藻類(りょくそうるい)
例)
・ウミブドウ
・アオサ類
・アオノリ類
・ミル
・ハネモ
●深い場所に生息するのが紅藻類(こうそうるい)
例)
・ユカリ
・アサクサノリ
・マルバアマノリ
・テングサ
・オゴノリ
・ツノマタ
・ムカデノリ
・トサカノリ
●中間に生息するのが褐藻類(かっそうるい)
例)
・ハバノリ
・ワカメ
・カジメ
・アラメ
・コンブ
・ヒジキ
・サナダグサ
・ウミグサなど
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【保存版】海藻は3種類のグループに分類されている!緑藻・渇藻・紅藻!
海藻の活用
海藻から抽出された成分からアルギン酸ナトリウムなどに精製して、アイスクリームやチーズ、ヨーグルトなどに使われています。
その他にもガム、ジュース、ケーキ、プリン、ゼリー、人工のイクラにも活用されています。
海藻の栄養
海藻には水溶性食物繊維が豊富に含まれていて、血糖値の上昇を抑えることから、糖尿病の予防と改善に期待ができます。
ひじきにはカルシウムが100gあたり1400mgと多く含まれており、骨粗しょう症予防にも効果的です。
海藻の代表のワカメには、カリウムが100g中730mgも入ってます。
海藻の繁殖
海藻は花を咲かせることはなく、海中を泳ぐ胞子で繁殖します。
胞子には雌雄があり、雌の胞子は発芽すると卵を作り、雄の胞子は発芽すると精子をつくります。
精子は海中を泳いで卵と受精し、受精卵が成長するとよく見る海藻になります。
海草と海藻の共通点は”光合成をすること”
海草も海藻も太陽のエネルギーで光合成をする生き物です。
海水水槽でも必ず照明ライト(光)が必要になります。
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まとめ
●海草とは海に生える種子植物。
●海藻とは海に生える藻の総称。
同じカイソウでも全然違いますね!
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