こんにちは。神奈川・横浜の海水水槽専門レンタル・メンテナンスのマリブのウブカタです。
ハコフグの毒は2種類あります！
①皮膚にパフトキシンという毒
②内臓にパリトキシンという毒
ハコフグ科の毒についてわかりやすくまとめました。
食べる時・飼育する時と完全網羅のコンテンツです！
目次
ハコフグとは？
photo by Rickard Zerpe
| 名前 | ハコフグ |
| 分類 | フグ目・ハコフグ科・ハコフグ属 |
| 学名 | Ostracion immaculatus Temminck & Schlegel, 1850 |
| 英名 | Blackspotted boxfish |
| 生息 | 中・西部太平洋 |
| 食性 | カイメン・藻類・底生動物を食べる雑食性 |
| 体長 | 20㎝～40㎝前後 |
| 入荷期待度 | 80％ |
ハコフグはフグのなかでもメジャーな海水魚ですのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
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ハコフグの毒
photo by Rickard Zerpe
一般的なフグ毒のテトロドトキシンはない
一般的なフグ毒はテトロドトキシンことをいっています。
テトロドトキシンとは、青酸カリの約850倍の毒素だといわれています。
ハコフグにはテトロドトキシンはありませんが、下記の毒があります。
①パフトキシン・・・皮膚の表面から分泌される毒。
②パリトキシン・・・内臓に蓄積されている毒で、テトロドトキシンの数十倍もの毒性がある。
この2つの毒があります。
ハコフグの毒① 皮膚にパフトキシンという毒
パフトキシンとは、皮膚の表面から分泌される毒です。
この毒で捕食から逃れています。
実は死んで毒が出るわけではありません。
ハコフグ科にちょっかいを出し、刺激を与える他の魚から身を守るためにパフトキシンを排出します。
自ら出した毒でハコフグ科自身も死んでしまうこともあります。
もちろん他の魚も道連れというある意味テロリストなんです。
水族館でも、度々そんな事件が起きます。
水槽内は水量が限られていますから、逃れることはできません。
可愛い顔して、メッチャ危険です。
ポチップ
ハコフグの毒② 内臓にパリトキシンという毒
パリトキシンは、内臓、特に肝臓に蓄積されている可能性があります。
このパリトキシンは、テトロドトキシンの数十倍もの毒性があるので要注意です。
パリトキシンを摂取してしまうと、激しい筋肉痛・呼吸困難・麻痺、痙攣など症状を起こし、最悪の場合死亡することがあります。
※アオブダイ等の魚の内臓にもパリトキシンが含まれています。
ポチップ
ハコフグを食べる時の注意点
内臓は絶対に食べてはいけない！！！！！
内臓には上でご説明したパリトキシンという猛毒が蓄積されている可能性があります。
このパリトキシンという毒は火を入れても分解されません。
厚生労働省から2002年～2007年に、このパリトキシン様毒を持つ個体による5件9名、死亡1名の食中毒例が報告されています。
食品衛生法に基づく厚生労働省通知（処理等により人の健康を損なうおそれがないと認められるフグ21種類及び部位）ではハコフグ（ハコフグ科）について肝臓及び卵巣、皮を食べられない部位とされていますのでご注意ください。
要フグ調理師免許が必要
ハコフグは、要フグ調理師免許の魚ですので免許のない方は調理しないようにお願いします。
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ハコフグを飼育する時の注意点
皮膚から出すパフトキシンには注意！というかハコフグは単独飼育でないと他の生体の命が危険
ハコフグは危険を察知すると皮膚の表面からパフトキシンという粘液を出します。
どういうときに出すか？
刺激を与えて身を守るときです。
これ・・・水槽という限られた空間だとほぼ無理に近いです。。。。
私は何度も痛い目に遭いました。。。
クマノミ・ハゼ・ベラ・ヤッコ・ハギ・スズメダイなどを全滅させてしまったことがあります。
ちなみに毒を出したハコフグも死んでしまいます。
ハコフグ飼育は単独水槽で決まりです。
ポチップ
詳しくは、【プロが教える】ハコフグの飼育方法！を見ていただければすべてわかります。
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まとめ
①皮膚にパフトキシン・・・皮膚の表面から分泌される毒。
②内臓にパリトキシン・・・内臓に蓄積されている毒で、テトロドトキシンの数十倍もの毒性がある。
ハコフグの毒のまとめでした！是非、参考にしてください。
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