記事公開日:2018.7.25最終更新日:2021.4.17

海の氷がしょっぱくない理由

 

こんにちは。神奈川・横浜の海水水槽専門レンタル・メンテナンスのマリブのウブカタです。

 

海の氷をペロッと舐めたらしょっぱいのか?

 

実は海の氷はしょっぱくありません!

 

南極の氷(陸地)も北極の氷(海水)もしょっぱくないんです!

 

ウブカタ
え!しょっぱくないの?(笑)?この理由をご案内します!知的好奇心満載の記事です!

海の氷がしょっぱくない理由

南極の氷は雪だからしょっぱくない!

 

単純に南極は南極大陸の上にありますから、海水は含まれていません。

つまり、雪ですのでしょっぱくありません。

 

南極の水はミネラルを含まないので無味無臭です。

南極氷を溶かした水は、イオン交換樹脂などにより精製した純度の高い水と、同等もしくはそれ以上の純度の高い水です。

 

北極の氷は海水なのにしょっぱくないのか?

 

しょっぱくありません。(意外!)

海氷(海に浮かぶ氷)が凍ってから時間が経つにつれて、塩分が抜け落ちていきます。

 

また海氷の上には積もった雪が融けて水溜まりができることもあります。

古い海氷や融け水は、海水と比べてほとんど塩が含まれていませんので、飲み水に使うこともできます。

 

海水が凍る流れ(北極の氷)

海水は凍るときに塩分を排出します(多少の塩分は海氷中に閉じ込められて残りますが)。

 

水が氷になる、つまり液体から固体に変化するということは、その物質を構成している分子の状態が変化するということです。

 

●分子が離ればなれにならない範囲内で動き回っている状態が〖液体〗
●決まった位置にいる状態が 〖個体〗

 

そして固体の中でも特に分子が規則正しく並んでいる状態を〖結晶〗と言います。

 

 氷もこの結晶の一種です。

 

分子が規則正しく 並ぶには、形の違う別の分子は邪魔に なるため、同じ分子だけで結晶をつくり ます。

 

海水が凍るときも、水の分子だけが結晶になっていきます。

 

初めのうちは小さな結晶のかたまりがいくつもできて、そのすき間に、結晶から外れた塩やミネラルなどを含む海水がたまっています。

 

やがて長い年月の間に、小さな結晶どうしがつ ながって、さらに大きな結晶ができていきます。

 

そのとき、結晶と結晶のすき間がきっちり埋められて、中の塩などは大海に押し出されてしまいます。

 

したがって北極の氷はしょっぱくないのです。

 

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まとめ

海の氷はしょっぱくない!

 

ウブカタ
海氷(海に浮かぶ氷)が凍ってから時間が経つにつれて、塩分が抜け落ちていきます。だからしょっぱくありません!

 

 

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