
こんにちは。神奈川・横浜の海水水槽専門レンタル・メンテナンスのマリブのウブカタです。
日本でサケが多く獲れる理由!
日本はサケが豊漁です。
日本でサケが豊漁な理由
photo by herdiephoto
かつて日本のサケの大半は、北洋地帯中心の沖取りによるものでした。
しかし200海里時代に入って、母川国主義(ぼせんこくしゅぎ)が主張されるようになって、日本は沖取りによる漁獲量が制限され激減し始めました。
※母川国主義・・・産卵・ふ化のために生まれた川(母川)に回帰するサケ・マスなどの溯河性(そかせい)魚種については、母川のある国に管轄権があるという考え方。
このような状況の一方、日本の沿岸における漁獲量は増え続けています。
農林水産省の統計資料
1970年~75年に2~4万トン
1975年~80年に4~9万トン
1980年~85年に8~14万トン
なぜこんなに漁獲量が増えているのでしょうか?
日本のサケの稚魚は、天然産・人工ふ化を合わせたものが春になると川を下って海へ出ます。
しばらく沿岸で過ごしたは北洋を目指して回遊の旅へ出て成長します。
3~5年を北洋で暮らす間にいろいろな外敵に会い犠牲になるサケも多いです。
しかし、生き残って立派に成長したサケは産卵のために生まれ故郷の川へ向かってUターンの回路が始まります。
この本能を『母川回帰性ぼせんかいきせい』と言うのですが、無事に日本沿岸へ帰り着くサケは3~5%といわれています。
この回帰率は本州よりも北海道で高くなっています。
1878年、日本でサケの人工ふ化稚魚が初めて荒川と多摩川から放流されました。
それから今日まで、人工ふ化仔魚の放流から仔魚餌付け法によって育てられた大型稚魚が放流されるように技術革新が行われ、放流効果が高くなりました。
それは放流したサケが確実に母川回帰するというサケの特性に保障されているからです。
その保障を支えるサケ・マス放流事業が続く限り、また母川の環境を悪化させない限りサケたちは元の故郷に帰ってきて日本だけでなく多くの国の食卓に並びます。
サケさん!本当に長い旅お疲れ様です!ありがとう!!!!
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まとめ
サケの本能で故郷の川へ帰ってくることが保障されてるので放流をやめない限りサケはしっかりと戻ってくるのです!
だからたくさん漁獲できるんです!
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