記事公開日:2017.7.3最終更新日:2024.8.26

【保存版】魚の鱗(ウロコ)の役割のすべて!

 

こんにちは。神奈川・横浜の海水水槽専門レンタル・メンテナンスのマリブのウブカタです。

 

魚の鱗(ウロコ)にはどんな役割があるの?

 

結論】

役割その① 外敵から体を守る
役割その② 寄生虫から身を守る
役割その③ 栄養分の貯蔵
役割その④ センサー察知
役割その⑤ 塩分から体を守る
役割その⑥ 水の抵抗を減らす

 

それでは”魚のウロコ”の役割をお伝えします。飼育にも当然使える情報です!

鱗(ウロコ)はなにでできている?

カクレクマノミ

主にリン酸・カルシウムで構成されている!

トゲチョウチョウウオ

魚の鱗は無色透明でプラスチックのような質感がありますね。

魚のウロコは、主にリン酸・カルシウムでできています。

鱗(ウロコ)の役割

ルソンイトヒキベラ

役割その① 外敵から体を守る

ヨスジリュウキュウスズメダイ

硬いウロコを身にまとっているおかげで、海の中を浮遊している障害物や、ゴツゴツとした岩肌にぶつかっても、身体を傷付けずに済んでいるのです。

体をコーティングしている役割があります。

 

役割その② 寄生虫から身を守る

オトメベラ

海には多種多様な寄生虫がいます。

寄生虫は口やエラや体の一部からといろいろな方法で体内へと寄生します。

体をウロコでコーティングしていることで魚達は寄生虫からの侵入を阻止しているのです。

 

役割その③ 栄養分の貯蔵

アミチョウチョウウオ

ウロコには、カルシウムなどのミネラル分が貯蔵されています。

魚は血液中のカルシウムが不足すると、自動的にウロコからカルシウムを補給するようになっています。

ウロコには栄養分の貯蔵を担っているということです。

 

役割その④ センサー察知

デバスズメダイ

さらに、ウロコには振動や水圧を察知するセンサーとしての役割があると言われています。

魚の体の両側にある側線に並んでいるウロコには、穴が開いています。

 

この穴が開いたウロコで水圧の変化や振動を察知しているとされています。

ウロコによって自分の位置や敵の存在を把握しているということになります。

 

役割その⑤ 塩分から体を守る

インドパシフィックトビー

体液に含まれる塩分よりも濃度の濃い塩分を含むのが海水です。

この海水の塩分の出入りを抑制するためにウロコは活躍します。

出入りを抑制することで魚の体を保護し、濃い塩分によってもたらされる病気などからを防止しています。

 

役割その⑥ 水の抵抗を減らす

ヤスジニセモチノウオ

ウロコは水の抵抗を受け流せるように同じ向きに配置されています。

また、水流の乱れや水の抵抗を抑える役割を併せ持っています。

水流の流れをウロコで制御することで遊泳効率を上げる役割を果たしています。

 

※【番外編】ハリセンボンの針は実はウロコ!

ハリセンボンのトゲトゲは針ではなくて、ウロコです。

こんなにもウロコが鋭利な理由は、敵から身を守る為です。

 

身の危険を感じた際に海水と空気を飲み込み瞬時に体を膨らませます。

それ以外にも、大きく膨らみ、ウロコが鋭利だと大きさ・強さをアピールしています。

※皆さんご存知のハリセンボンのリンクが見つからなかったので同じフグ目ハリセンボン科のメイタイシガキフグで失礼します。

 

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鱗(ウロコ)全5種類

●楯鱗(じゅんりん)

サメやエイなどの軟骨魚類の持つウロコを楯鱗(じゅんりん)と言います。

 

例魚)

・ホオジロザメ
・オニイトマキエイ

 

●硬鱗(こうりん)

チョウザメ類のみが硬鱗(こうりん)のウロコを持っています。

 

例魚)

・ベステル

 

●骨鱗(こつりん)

骨のみで構成されています。

 

例魚)

・ヒラメ

 

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●円鱗(えんりん)

円形で表面が滑らかです。

 

例魚)

・イワシ
・サケ

 

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●櫛鱗(しつりん)

後部の露出部に小さなトゲがあります。

 

例魚)

・サバ

 

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まとめ

・ウロコには外敵から身を守るコーティングとしての役割がある!
・ウロコの種類は5種類!

 

ウロコは体を守るコーティングの役割があるんです!超大事!

 

 

 

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