こんにちは。神奈川・横浜の海水水槽専門レンタル・メンテナンスのマリブのウブカタです。
水槽に新しい魚を追加すると2～3日で死んでしまうことってありませんか？
あれ？ショップではあんなに元気だったのになんで？
実はちょっとしたことをすると大幅に改善できるんです！
それは前日に水換えをすることなんです！
現役の水槽メンテナンスのプロが惜しみなくお教えします！
※海水魚を例に出してますが、淡水魚・熱帯魚・金魚・メダカ・ベタなど全魚類共通のノウハウですのでご安心ください。（サンゴ・イソギンチャクも同様）
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目次
水槽に新しく追加した魚が数日で死んでしまう3つの原因
原因① 硝酸塩値が高い←ほぼコレ
原因② 水合わせ失敗
原因③ 他魚に殺される
1つづつ深堀してご案内していきます。
原因① 硝酸塩値が高い←ほぼコレ
ほとんどの原因は水質が悪化してる状態が原因です。
汚れてる水槽に耐えられる海水魚はいません。
汚れてるをわかりやすく言うと、硝酸塩値が高いということです。
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高濃度の硝酸塩が蓄積している水槽に新しい魚を入れたらどうなるでしょう？
もし、魚の購入先の水槽が低い硝酸塩値をキープしてたら？
弱って死んでしまいますよね？
貴方はこれをしてませんか？
硝酸塩（しょうさんえん）とは？
魚が排出する糞や、餌の残り等から発生したタンパク質がバクテリアの働きにより分解されたものが硝酸塩（NO3)です。
アンモニア→亜硝酸→硝酸塩と分解され言わば硝化細菌の最終産物です。
ここまでくれば魚は飼える環境は整ってます。
海水魚にとってほぼ無害と言えるでしょう。
しかし蓄積すれば当たり前ですが、死にます。
無害というのはアンモニア・亜硝酸に比べると無害という事です。
硝酸塩は蓄積する一方です。
じゃあ硝酸塩を取り除こう！となりますよね。
その取り除く方法が皆さんご存知の『水換え』です。
※硝酸塩除去剤を使うという手もあります。詳しくは、【硝酸塩激減】海水水槽の硝酸塩除去剤おすすめ３選！海水魚・サンゴ飼育の悩みを解消！をどうぞご覧ください。
ポチップ
水換えポンプは、【便利すぎ】水槽水換えポンプおすすめ3選！をどうぞご覧ください。
水換えの目的は、『不要な物質を取り除き、新しいビタミン豊富な水を入れる』ことだと思っています。
ただ水換えしなきゃな～と思ってるのと上の事を理解されてるのとでは、天と地ほどの差になります。
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電動水換えポンプは【楽々時短】水槽の電動水換えポンプおすすめ3選！便利な使い方など完全解説！をどうぞご覧ください。
是非、覚えてください。
硝酸塩除去剤を使用して下げる場合は、【硝酸塩激減】海水水槽の硝酸塩除去剤おすすめ３選！原因・対処法解説！海水魚・サンゴ飼育の悩みを解消！をどうぞご覧ください。
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硝酸塩ができるまでの流れ
上記の画像のようにろ過は進み最終段階で硝酸塩は検出されます。
※見づらいです、すみません。
もっとザックリわかりやすくするとこうです。
①アンモニア
↓
②亜硝酸（あしょうさん）
↓
③硝酸塩（しょうさんえん）
この硝酸塩が溜まると生体の調子は崩れますし、水が劣化して劣悪な環境になるという認識でよろしいかと思います。
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硝酸塩を減らすべき理由
海水魚で言えば、50ppmくらいの濃度でしたらまだ大丈夫です。
サンゴに関しては一部のSPSを除けば20ppmくらいなら問題ないことが多いです。
ただ、硝酸塩は蓄積し続けるものです。
これを許容派範囲内に維持することが海水では難しいわけです。
餌や糞で水は汚れますし、毎分・毎時間水は汚れていきます。
計測は当然、必須です。
ポチップ
またサンゴ以外に魚を多く入れたい・入れてるという方もどの時代でも多くいらっしゃいます。
そうすると、水は汚れますので硝酸塩値を低くキープすることは不可能です。
そのためにも、水換えや硝酸塩除去剤などを使用して減らし、生体にとって生きやすい環境をつくろうということが最大の目的です。
つまり、硝酸塩が低いと、生体が長生きする環境をつくれるというわけです。
如実に硝酸塩が高い場合は、新しい個体を導入した際に短命になる確率が極めて高いです。（海水魚・淡水魚・熱帯魚・金魚・メダカ・ベタなど全魚類共通）
この記事で解決します。
ちなみに海の硝酸塩値は極めて低いです。
自然の海を見てみましょう。
水質は常にベストで言う事なしです。
これに近づけるのが海水水槽の維持の考え方です。
前日に水換えをしたら物理的に硝酸塩値が低い状態なので生体からしたらストレスのない環境なのです。
このストレスが死に直結するのです。
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水換えをして数日で硝酸塩が高くなることはない
通常、水換えをしたら硝酸塩値は低くなります。
簡単に言うと、濃度が低くなるからです。
それでも、数日で硝酸塩が高くなるのは異常です。
例えば、水換えをした直後の硝酸塩が10ppmでその数日後に50ppmなどの例です。
数日でこんなに上がることはありません。
水換えをしても硝酸塩値がすぐに高くなる原因は下記5点ではないかと推測します。
①濾過槽が汚れてる→濾過槽清掃を徹底する
②底砂をしばらく交換しておらず汚れが蓄積している→底砂を交換する
③餌の量が多い→餌の量が多すぎていないか再確認する
④水槽サイズにしては生体の量が多い→手のひらで魚のサイズをイメージする
⑤正確に試薬で計測できていない→丁寧に計測する
1つづつ深堀した内容は、水槽で水換えしたのに硝酸塩が下がらない原因と解決方法！をどうぞご覧ください。
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原因② 水合わせ失敗
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ポチップ
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水合わせとは？
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水合わせとは、生体に環境変化のショックを与えないように、水温・水質を合わせる作業のことです。
水温合わせ
水質合わせ
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計量カップは、【便利】水槽のおすすめ計量カップ！をどうぞご覧ください。
元の水温・水質からゆっくりこれから入れる水槽の水温・水質にチェンジしていきます。
※このときに、すでに水槽の硝酸塩値が高いと死んでしまう可能性があります。
水換えをしてから新しい魚（生体）を追加したほうがいい理由です。
よくある水合わせの失敗①phショックを誘発
ポチップ
phモニターは、【プロ推薦】アクアリウムのphモニターおすすめBEST5！をどうぞご覧ください。
ペーハーショックとは、急激に水質が変わったことにより魚がショックを起こしてしまう状態のことです。
特にエビ類は即死します。
※魚なら腹を見せてグルグル回ります。（この魚の未来は長くないでしょう・・）
ポチップ
phショックについては、海水魚・サンゴ水槽のph(ペーハー）が下がってしまうお悩み解決！に詳しく掲載していますのでどうぞご覧ください
購入してきた袋の中の飼育水のphと貴方の水槽のphは確実に違います。
ここの解決策は簡単でゆっくり時間を水合わせを行うことです。
すぐに水槽に入れたいからと言って焦ってはいけません。
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よくある水合わせの失敗②水温合わせ失敗
おすすめの水温計は、【プロ厳選】おすすめ水槽水温計10選！種類・選び方・設置方法まで完全解説！をどうぞご覧ください。
①水槽に30分袋を浮かせて水温を合わせる
②バケツにヒーターを入れる（冬は必須）
①水槽に30分袋を浮かせて水温を合わせる
②バケツにヒーターを入れる（冬は必須）
この2点を守れば水温変化のショックは起こりません。
よくあるのが、②バケツにヒーターを入れる（冬は必須）です。
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【プロ解説】水槽ヒーターW数別おすすめ一覧！電気代・選び方・種類・注意点など完全解説！
【鑑賞魚水槽ヒーター】全メーカー別サーモスタットおすすめ一覧！基本情報も完全解説！
バケツにヒーターを入れずにそのまま30分前後水合わせで放置するパターン。
是非、今度試していただきたいのですが、水槽に袋を浮かせた後の水温と秋～冬にヒーターを入れずに30分後前後にそのバケツの中の水温を確かめてみてください。
冷たい！となってるはずです。
魚は変温動物（へんおんどうぶつ）です。
変温動物とは、外気の温度に体内温度を合わす動物です。
つまり、許容範囲外の水温になれば調子を崩して死んでしまうということです。
逆に我々人間は、恒温動物（こうおんどうぶつ）です。
恒温動物は一定の体温を保ちます。
とにかく水温は常に一定にしてください。
25℃なら一年中25℃
26℃なら一年中26℃
27℃なら一年中27℃
この水温を保つためにヒーター・サーモスタット・クーラーという3点のアイテムがあるのです。
ヒーターは、【プロ解説】水槽ヒーターW数別おすすめ一覧！電気代・選び方・種類・注意点など完全解説！をどうぞご覧ください。
サーモスタットは、【鑑賞魚水槽ヒーター】全メーカー別サーモスタットおすすめ一覧！基本情報も完全解説！をどうぞご覧ください。
クーラーは、【チラー・ペルチェ・冷却ファン】水量別おすすめ水槽クーラー！選び方や種類など完全網羅の保存版！をどうぞご覧ください。
コチラの、【冬の水槽水温対策】海水魚の水温管理！冬は特に注意しよう！に詳しく掲載していますのでどうぞご覧ください。
水合わせのやり方
ポチップ
ポチップ
ポチップ
①パッキングされた袋のまま30分程度、水槽に浮かべて水温を合わせる
②バケツに生体を入れる
③パッキングされてた水の半分くらいの水槽の飼育水を少しづつバケツに入れます。
④15分待つ
⑤さきほどのパッキングされてた水の半分くらいの水槽の飼育水を再度、バケツに入れる。
⑥15分待つ
⑦15分経過したら手で優しくすくって水槽へ魚を入れる。
用意するもの
※左から、バケツ・エアーポンプ・エアチューブ・エアストーン・ヒーター（水温固定が便利）・水温計・軽量カップ
・バケツ→【超便利】アクアリウムでおすすめバケツ5選！水換え・足し水・水合わせなど完全網羅！
・エアーポンプ→【プロ厳選】水槽エアーポンプおすすめ12選！選び方・静かさ・振動音・吐出量・電気代など完全比較！
・エアチューブ→【プロ使用】水槽エアチューブおすすめBEST7！選び方など完全解説！
・エアストーン→【プロが選ぶ】水槽おすすめエアストーン5選！選び方・種類・用途など完全解説！
・ヒーター→【プロ解説】水槽ヒーターW数別おすすめ一覧！電気代・選び方・種類・注意点など完全解説
・サーモスタット→【鑑賞魚水槽ヒーター】全メーカー別サーモスタットおすすめ一覧！基本情報も完全解説！
・水温計→【プロ厳選】おすすめ水槽水温計10選！種類・選び方・設置方法まで完全解説！
・計量カップ→【便利】水槽のおすすめ計量カップ！
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細かい水合わせのやり方は、【写真解説】海水魚の水合わせのやり方全行程！水槽に入れる必須事項！をどうぞご覧ください。
※今回は淡水浴は省いての説明です。淡水浴は、【プロの手法】海水魚の淡水浴の方法！をどうぞご覧ください。
餌付けも不安だと思います。餌付けは、【写真解説付】海水魚の餌付け方法！全行程・種類・心得など完全解説！をどうぞご覧ください。
原因③ 他魚に殺される
この相性の問題は神様でもわからないと思います。
ただ、同種は激しく喧嘩する可能性が非常に高いです。
喧嘩と言っても海水魚はやり合わないです。
片一方がボコボコに殺されるまでやられます。
※対処法は下記2つの記事をご参考にしてください。↓↓↓
【喧嘩対策】水槽内で海水魚がギブアップしてる合図！こうなったら隔離しよう！
こんな場合はしょうがない
目に見えない内臓疾患を抱えてる
こればっかりはわかりません。
あなたに責任はありません。
しかし、海水魚には選び方があるんです。
②腹は痩せてないか？
③背びれは痩せてないか？
コチラの、【病気魚】カクレクマノミなど失敗しない海水魚の選び方！で海水魚の選び方を書いてますので参考にしてください。
また誰から購入するか？という所が大きなポイントです。
飼育上手なアクアリストはどこのお店ではなく誰から買うか？に重点を置いてます。
実は信頼できるお店で選んでるのではなく、信頼できる人を選んでるんですね。
信頼できる人から購入してノウハウも教えてもらいましょう。
これで解決！新しく生体を追加する前日に水換えをしよう
生体（海水魚・サンゴ）を追加する前日には水換えをしてください。
これをするだけで本当に大幅に状況は改善します。
これは実は非常に理にかなった行動なんです。
水槽メンテナンスの仕事では必然的に水換え後に生体を入れます。
プライベートの水槽も新しく生体を追加する時は必ず水換えをしてから入れてます。
何故ならば、生体のストレスを軽減できるからなんです。
汚れが溜まった水槽に入る場合or水槽内がフレッシュな場合とどちらが生体に優しいですか？
どちらがストレスが少ないですか？
海洋生物の飼育の鉄則はいかにストレスを軽減できるか？という所が一番重要です。
よ～く考えてください。
生体はかなりストレスを抱えてるわけです。
①ショップで購入した際、狭い袋にパッキングされるストレス
②移動する際に揺れるストレス
③バケツに収容されるストレス
④環境の違う水が入ってくるストレス（水合わせのことです）
⑤知らない環境に放り込まれるストレス
⑥さまざまな魚がいるストレス
始まりからストレスだらけなんです。
魚は鬱にもなるんです。
詳しくは、【魚のストレス】これは衝撃…魚も鬱病になるって知ってましたか？をどうぞご覧ください。
そこで、飼育する上で重要な水質の登場です。
この水が汚れてたら、どんな魚だって苦しいんです・・・
だからせめて、前日には水換えをしてフレッシュな水にしておきましょう！という事です。
本当にこれだけで生体に問題を抱えていない限り、数日で死んでしまうことの確率は低くなります。
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硝酸塩パンパンの水槽に入れられて水質に敏感な海水魚が耐えられるわけがないんです。
生体追加の前日には必ず水換えをしましょう！
水換えしたらバランスが崩れるからダメだ！という方がたまにいますが全く根拠がありません。
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新鮮でフレッシュな海水の方が、生体に良いに決まってます。
そもそも、ろ過なんて速攻で進んでます。
全く問題ありませんので、前日に水換えしてください。
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何故、当日ではなく前日かと申し上げますと、水質のことで前日にしてるのではありません。
水換えをすると、多少なりとも砂が舞いポンプからデトリタスが出てきます。
海水魚の皮膚は敏感ですから傷つけない予防策です。
だから前日が最も最適なタイミングなのです。
水質測定もしておきましょう。
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じゃあなんで水槽内にいる先住魚は大丈夫なの？
一言で言います。
その環境に慣れてるからです。
主に水槽内で蓄積するものは硝酸塩・リン酸・ケイ酸です。
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この物質は生体にとって有害ではありますが、即効性はありません。
だから、その環境で生きられるわけなんです。
これらの物質はいきなりパーンッと上がりません。
徐々に徐々に蓄積され濃度が上がるんです。
だからその環境に生体も慣れてきます。
そこで新しい魚を追加して死んでしまった際にあなたは悩むわけです。
【先にいる生体は平気なのに新しく生体を追加すると何故、死んでしまうの？・・・】
それはその環境に新しい生体は耐えられないという命と引き換えに表現した最後の合図なんです。
念の為言っときますが、ノンメンテナンスでいいというわけではありません。
硝酸塩・リン酸・ケイ酸だって溜まれば溜まるほど、有害になってきます。
あからさまに生体の状態は悪くなってきます。
その前に水換えをするんです。
2週間に1度の水換えでその最悪な状況は解決できます。
詳しい理屈は、海水魚水槽の水換え頻度を完全解説！をどうぞご覧ください。
しつこいようですが、新しく生体を追加する時は前日に水換えをしましょう。
水質測定もしておきましょう。
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まとめ
新しく生体を追加する前日に水換えをしましょう。
たったこれだけで激的に状況は改善します。
海水魚・サンゴはストレスや環境変化に本当に敏感です。
前日に水換えをするだけで劇的に改善します。
フレッシュな海水でお迎えしてあげましょう！
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