
こんにちは。神奈川・横浜の海水水槽専門レンタル・メンテナンスのマリブのウブカタです。
フェロモンを出す海水魚をご存知ですか?
先にお伝えしますが、お色気ではございません(笑)男性の皆様ゴメンネ
サケなどは求愛行動をする際に、フェロモンを出すことで知られています。
しかし、海水魚の中でフェロモン系でダントツ有名なのが・・・
ゴンズイ
ゴンズイはナマズの仲間です。
ゴンズイは丸まって泳ぐのと、毒をもつことで認知されてますが、集合フェロモンを出すことでも魚類界では超有名なんですよ!
目次
フェロモンを出すゴンズイ
photo by Bernard DUPONT
”におい”が群れを作っている
ゴンズイは集合フェロモンというフェロモンを出しています。
ゴンズイは特に集合フェロモンを幼魚期に発達させて群れる事で、敵から狙われるのを防いでいるのです。
群れの形成には、視覚が大きな役割を果たしていますが、目の働き以上にそれぞれの個体から発散する”におい”が集合フェロモンとして作用されます。
つまり、集合フェロモンから出されるにおいをお互いに刺激し、群れを強固に固めているとされています。
だからリーダーがいなくても、自然と群れになるんです!
集合フェロモンはどこから出ている?
集合フェロモンは、腹ビレのすぐ後ろの肛門付近の突起から分泌されてます。
なんと自分の群れの水を認識している!
photo by prilfish
ゴンズイは自分の群れの水に最も強く反応します。
他の群れの水にもわずかに反応しますが、ただの海水にはほぼ反応しません。
それだけ、自分たちの群れの水を認識して生きているという現れです。
負傷したゴンズイを群れに放しても、不思議と仲間は受け入れる
photo by Tim Sheerman-Chase
ゴンズイには皮膚の中に[警戒フェロモン]があります。
不思議なことにこの皮膚に傷をつけて、仲間の群れの中へ放しても、負傷したゴンズイは仲間の群れの中に入っていきます。
つまり、治療効果もあるといわれています。
ゴンズイは、背ビレと胸ビレに毒のあるトゲを持っていて、集団で防衛できるという自信があるため、散らばらないという習性があるんです。
ゴンズイ基本情報
photo by Bernard DUPONT
分類 | ナマズ目ゴンズイ科ゴンズイ属 |
名前 | ゴンズイ |
生息 | 太平洋・インド洋 |
体長 | 20㎝前後 |
食性 | 雑食性 |
入荷 | たまに見ます! |
価格 | 2,000円前後 |
ゴンズイ玉と呼ばれるように群れででんぐり返しをするように前に進みます。
飼育は容易
ただ群れません。(僕の経験ではね)
何故ならば、フェロモンが水槽中で分散して、ゴンズイが混乱するからです。
あと、素手で触ってはいけません。毒を持っています。
プラケースですくってね!(ネットは皮膚を傷つけるから絶対NG!)
※画像は仲間のコンビクトブレニー。たまにゴンズイも販売されてますので見てみてください。
刺された時の対処法
①まずトゲを抜いて、傷口から毒を吸い出し消毒。
②すぐさま病院に行ってください!
※ゴンズイに限りませんが、刺毒魚の毒は、タンパク質のため熱に弱いです。
60℃以上の高温で毒の成分は分解されます。
火傷をしない程度の熱湯を幹部にかけると、痛みが和らぐと言われています。
とりあえず、刺されたら超ダッシュで病院へGO!
まとめ
集団フェロモンがあるため、群れは形成できる!
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